夢物語

 

 

 

 

325

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さかのぼること2か月前。

 

とある森でジュースを売っていた頭の毛の薄い50半ばのおっさん。

となりのブースでコーヒーの試飲を行っていた若い女性に声をかけた。

 

アルバイト?

ハーフだよね?(ええっ、そう!お母さんが日本人、お父さんがアメリカ人)

独身?そうなんだ僕の息子と同世代か!よければ息子に会ってみない?

その他・・・・諸々と。

綺麗な若いハーフの女性に、このおっさんテンション⤴

 

帰りがけ。

 

 

この女性が連絡先を教えてほしいとのこと。

ポッカ~~~ン。

まさか、僕の携帯番号じゃないよな。

どうみても、不釣り合いだし、でもひょっとして枯れたおっさんが好みだったりして・・・

そんな夢物語があるはずなんてないよな。

そうか、うちでアルバイトしたくて面接のためかも。

でもひょっとすると・・・

 

いや、やっぱり、そんなはずはないよな。

 

ほんの3秒位の間に、脳をフル回転させた結果、お店の住所を教えた。

 

 

 

帰りの車中で、冷静さを取り戻したおっさん。

 

しまった~~~。冷静に考えたらあの状況なら、僕に気が・・・

 

 

そして、昨日。

お店のカフェで、知り合いと雑談をしていると。

ひょっこり現れた、あの女性。

 

覚えておいででしょうか?

 

も、、、、、もちろん。

 

すっかり舞い上がったこのおっさん。

 

もう人生の頂点を極めたといっても過言ではない!!

自信に満ち溢れた表情。

 

 

もう、にっこにこ。

 

だから、ほら。

僕に気が・・・

だったんだ。

 

いや~~まいった。こんなことがあるなんて。

 

若くても、おっさんの魅力がわかる人がいるんだ。

この年から、青春?

やっほ~~~~~~~~~~。

 

そう、思ったにちがいありません。

 

それからは・・・・

 

 

 

ご想像にお任せいたします。

 

 

 

 

 

 

2016年7月26日掲載