まともじゃない

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大切なな方を乗せることになったけど、いつもの快適な仕事用の車が点検でない。

 

困った!!

 

これで行くしかない。

 

トップを被せ、サイドウインドをはめてと。

 

 

何これ?

 

ドアが開かない、よいしょと乗り込もうとするも、乗り込みづらい。

 

もう、めんどうくさい車。

 

とにかく狭い、なんでこんなおっさんと肩寄せ合って・・・

 

あ~~~ぁ、息苦しい。

 

救いといえば加齢臭じゃなくて、ほんのりラベンダーの香り。

 

ガタゴトッ、なんて乗り心地が悪いのまるでトラック!

 

隙間風、風切り音、キシミ音、うるさい音。

 

 

も~~~ぅ!!  最悪!!

 

 

なにがよくてこんなの、このおっさん!!

 

苦痛でしかないわ!!

 

 

きっとこんなことを心で叫んで、我慢されているに違いない。

 

 

 

 

 

 

これで、オープンにすれば、まだ快適なんだけどね(おっさん必死に弁解)

 

 

このおっさん・・・

 

 

あんたはいいわ!毛がなくて乱れないし、顔黒いから、汚れも目立たないし。

 

 

オープンにされたらたまったもんじゃないわ!!

 

そんな表情です。

 

 

 

帰り。

 

ドア閉めて、ありがとうございました。

 

じゃぁ、また今度。

 

 

おそらく心の中は・・・

 

 

あ~~~~あ疲れた、もう二度といいわ。

 

 

それにしても、このおっさん!

 

 

頭がおかしいと違う。

 

 

まともじゃないね。

 

 

 

 

 

ごもっともでございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018年2月16日掲載