結局

 

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12日の夜。

綿菓子作りも、上手にいかず。

子供にヘタクソ!!!と言われる始末。

 

ならば、ポップコーンを食べながらビールを飲み、綿菓子のホセになる割りばしを、割るだけの役に徹するのみ。

 

13日の夜。

 

綿菓子の素人達人が欠席。

あてにしていたもう一人の達人も遅刻。

しょうがなく、役立たずの僕がやることに。

 

40分経過、もうフラフラ。ビールも飲めない忙しさ。

そこに達人が現れ、さらに若いお姉さんたちが助っ人に。

達人、僕より女性がいいらしく、ここで僕は用なし。

 

ポップコーン、ビール、かき氷とお寿司で腹いっぱい。

 

結局割りばしを割ることと、チャチャいれる役に。

 

ついたあだ名が「役立たず」

 

来年からは来なくていいって。

 

 

 

 

 

何をやっても役に立たない。

小さい頃からそうでした。

だから褒められたことなどほとんどありません。

 

役といえば。

 

小学校の学芸会で役をもらったのは・・・

 

通行人B。

舞台の右から左へ「ワ~~~~~~~」と叫びながら一回走るだけの役。

 

初めて台詞のある役をもらっても・・・

 

その他大勢の中の一人。

 

その他大勢で話し合う場面。

 

 

「そうだ!そうだ!」

たった6文字でお役ゴメン。

 

翌年は一文字増えて・・・

 

オレ、「ハラヘッタ」

 

その翌年は・・・

 

また台詞無しで、「木」の役。

動かず、ただ立っているだけ。

 

 

その翌年、ついに長台詞のある、魚を売る行商人。

 

イワシだ、イワシ。イワシはいらんかね?

 

なんと怒涛の16文字。

 

・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さようなら

 

 

 

 

 

2016年8月14日掲載