花火

 

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生きていればいろんなことがあり、辛いことが圧倒的に多い。

 

どんなに辛くても、楽しそうに振る舞い笑っているだけ。

 

そんな気持ちを小説風に書こうとパソコンに向かった。

 

段々とキーボードを叩くスピードが速くなり、あまり時間をかけずに400字詰め原稿用紙にすると20枚は軽く超えた。

 

なんだか調子がいいぞ!

いっそうキーボードを叩くスピードが速くなってきた。

そしてついに第一章として書き終えた。

読み返してみるとなかなかいい!!

 

そうだ!

十章まで先はあるけど、とりあえず一章だけでもブログにアップして、数十名の方に読んでもらおう。

連載してみよう。

 

○川賞候補になったらどうしよう・・・

そんな妄想を抱き、「公開」をクリックした。

 

 

一瞬の間をおき・・・

 

 

全てが画面から消えた。

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終わった。

 

 

タキシードを着た授賞式まで思い描いていたのに・・・

原因はわからない。

二度と書く気もおきない。

 

幻に終わったその題名は。

 

「花火」

 

だった。

 

 

 

 

 

 

2015年8月29日掲載